Image may be NSFW.
Clik here to view.
春休みが始まって10日経った。2か月間、長いと思われる長期休暇は意外にもあっさり過ぎてしまう。そして、4年間の大学生活もあっという間である。
大切な時間を無駄にしないためにも、目標を立てるべきだと誰かに教わった。そこで私は、大学2回の終わりという時期で今更と恥ずべきではあるが、まずは目標の知識を得ることにした。
事実、そもそも『目標』とは何なのか言葉で説明できないし、目標を立ててもいつも達成できずに時を過ごしてしまうからである。
そして、その知識を得るのにぴったりな書籍を見つけた。
今、多くの大学生は、春休みの目標を立て、それに向かって前進しているだろう。
・TOEICで730点以上をとる
・簿記2級試験を合格する
・インターンシップに参加する
・本を100冊読む
このように挙げていき、達成できるように計画を立て、努力する。
私もたいてい上記のような目標を立てて実行していったが、計画はできるものの、なかなか思うようには行かないものである。達成できる目標もあれば、達成できない目標も数多くあった。
そもそも目標とは何か
では、目標とは一体何なのか。これを理解することからすべては始まる。書籍ではこのように問いかけられる。あなたは「目的」「目標」「ゴール」の意味を言葉で説明できますか、と。
全てイメージはあるのだが、なかなか言葉で説明するのは難しいだろう。
目的…成し遂げようと目指す事柄
目標…目的を達成するために設けた目当て
ゴール…目的のための最終的な目印
簡単に説明するとこのようになる。つまり、目標を設定するためにはまず目的を明確にする必要がある。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
階層化することで理解は深まる。目的はトップレベルにあり、経営学でいう経営理念そのものである。ここを定義しなければ事業は展開できないし、軸をブラさないためにも慎重に定義する必要がある。
すなわち、目標を達成出来ずに断念してしまうのは、「これをやる意味があるのか」「達成して得られるものはあるのか」という問いをを自分の意志に対して明確に表現できないことが原因なのではないか。
TOEICで700点以上取る!と宣言したにもかかわらず毎日継続して勉強できないのも、そもそも自分の目的が言語化できていない場合が多い。
これは一例であるが、目標をきちんと達成している人は次のように考えているのではないか。
目的…同じ意志あるものを率いて、世界の貧困問題を解決していくリーダーになる
ゴール…万国共通語である英語を習得し、容易に会話が出来る
目標…TOEICで700点取る
目的があるからこそモチベーションを維持し、日々の努力に繋がる。
こうなるとやはり、英語だ英語だと世間が騒ぐ中で私が一向に語学に励まないのも理解できる。私の今の目的には、英語を学ぶ意義が大してない。就活で一流企業を目指すのなら話は変わるが、私はそれが目標ではない。(そして就活に大コケして、この考えは間違いだったと学ぶ可能性もある笑)
目標は柔軟に設定できるもの。絶対にノルマ化しない
Image may be NSFW.
Clik here to view.
しばしば、「目標は絶対に達成しなくてはならない」と勘違いしてしまう人がいる。「絶対にTOEICで700点取るんだ!」と自分を縛り、その結果計画がノルマ化し、自分を苦しめてしまう。
この考えは誤りであることを、『ザ・コーチ』では次のように描いている。
「星野さん、この人は山の頂上に立って、まだ見ぬ世界を見てみたいと思っています。この人のゴールは、頂上に立つことです。さて、この人が、そのゴールを手にするために考えられる方法は、いくつぐらいあると思いますか?」
「えっ、山に登る方法ですか?」
「星野さん、私は登るとは一言も言ってないですよ。ゴールは、頂上に立つことです。それを星野さんは、勝手に登ると限定してしまいましたね。これが私たちが持っている先入観という思考の枠です。頂上に立つのがゴールなら、ヘリコプターで空から降りても良いでしょう」
〈中略〉
「目的はゆるぎなく、ゴールを手にする方法は無限にあると知り、目標は柔軟に対応する。これがポイントです」
目標というのはあくまでゴールへの道しるべであり、必ずしもその道が最適であるわけではないのだ。もしその道が困難であったり、自分には合わないと感じれば、道を変えてもいいのである。
上の例のように、容易に会話が出来るほどの英語を習得するというゴールに、必ずしもTOIECのスコアを伸ばす必要は無い。それも1つの手段ではあるが、他の手段だっていくらでもあるはずである。ゴールのための最適な道しるべ(目標)を常に探して行こう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
目標は道しるべであるという概念をより確固としたものにするために、目標の表現を変えるという手段がある。
つまり「TOEICで700点取る」といったノルマ化しそうな表現から、「TOIECで700点取っている」という表現に変える。一見あまり変化はないように思われるかもしれないが、これだけで気持ちにかなりの落ち着きを与えてくれる。そして、この目標にどのくらいの期間で達成できるかを見越しながらスケジュールを立ててみるとよい。
自分の目的を常にイメージする
目標へのモチベーションを維持するためにも、目的は常にイメージしていこう。将来の姿を常に想像していくことで、「何のためにこの目標を設定したのか」が明確になり、より具体的にスケジュールを立てられるはずだ。
しかし私は、目的は一貫しなくても良いと思っている。目的は成長と共に変わっていくものだと思っている。
人間は常に成長している。大学生になって多くの経験をしたが、大人は完璧な人間ではないことがはっきりと分かった。大人になっても、退職後の生活も常に人は思考の基で成長していく。そして、その時その時で目的は変わっていくだろう。目的は信念じゃない。
だからこそ、常にイメージしておくのだ。特に大学生は吸収できるものが多く、目的は常に変化し続けていくものであると思っている。経験が蓄積していき、思考し、イメージし、より確固となる目的が出来上がれば良いだろう。
「こうであるべきだ」「こうしなくてはならない」など考えなくて良い。その思考の枠が自分を苦しめているに違いない。目的も目標も固定しなくていい。自由に考えていこう。